ごあいさつ

私は生まれも育ちも須磨です。下町だったので隣は木工所で、家の前におがクズの山が積み上がっていました。鉄工所もあり、子供の頃は周りに落ちている、古クギや鉄クズを集めては廃品回収に売り、10個100円のタコ焼き屋に通っていました。（大阪と違い、神戸はだし汁がうまい）
家は金がなかったので、金がかかる所へ連れて行ってもらったことはありません。休みはいつも須磨アルプスに登っていました。橋の下にも家があり、最奥の水道も電気もない所は朝鮮集落がありました。（当医院も昔は山の中だった）
近くに将棋の谷川名人の実家高松寺があり、住職の父が子供たちに勉強を教えてくれていました。幼稚園児だった谷川名人と将棋をしましたが、４分で負けました。天才です。（谷川兄は灘から東大）

高松寺から甲陽学院、京都大学に進みました。（予備校には行ったことはないです）金がない暮らしだったので、できるだけ医療費が安くなるように心掛けています。（１人あたりの医療費は、全国平均よりかなり安い）開院依頼ずっと、ジェネリック薬品ばかり使っています。（薬屋には売り上げが下がるのでメーカー品を使えと言われていますが）

皮フ科は、見たら診断がつくし（わからなければ大学にお願いしています）治っていく過程も見えるので楽しいです。研修医をしているひとり息子と交代するまで、もう少し精進していこうともがいている今日此の頃です。