随想 |
北大鈴木名誉教授
ノーベル賞受賞

　北川先輩がノーベル化学賞を受賞されました。北川先輩と私は、京都大学の同じ教室の出身です。私たちの教室は京都大学の角片隅の小さな4階建のビルでした。入学定員は55名でした。私が学部学生の時、北川先輩は大学院生として研究をされていました。

　私が大学院生の時に、同じ教室の福井教授がノーベル賞を取られ、2019年にも同じ教室の吉野先輩がノーベル賞を取られています。（なぜか報道では、このことは触れられてない）

　私は1年間午後、北川先輩、吉野先輩と全く同じ実験をしています。私は研究に向いていないようで、実験中に目の前が火の海となったことがあります。びっくりしている中で、隣で実験していた、後に青山学院で教授となったT君が消してくれました。教室の天井には、黒いコゲが残ったままで、同窓会では今だにお前の火事の跡はずっと残ったままだと言われています。

　京大は全く自由きままで、365日朝から夜まで実験をしているの0もいれば、1年間全く姿を見せなかった者もいます（それでも就職が決まったのでと卒業できていた）とんでもないものすごい大学です。